A-Zの指導者を紹介するこのシリーズの初回を飾るのは、フットサル関西リーグでプロ選手として活躍中の福良一至(ふくら かずし)選手です!
✪経歴紹介✪
福良一至(Fukura Kazushi)
1990年神戸市生まれ。
ジャグランカ所属(関西フットサルリーグ一部)
フットサル全日本選手権優勝
関西六大学野球優勝
高校野球兵庫県大会準優勝
経歴をご覧になって、
「????」 「フットサルも野球もできるの!?!?」
と思われたかもしれません。誤植ではありません。 福良選手は小・中・高・大と野球を続けられ、高校や大学では大きな結果を残しました。 また25歳からきっかけがあって始めたフットサルでは、始めて一年足らずでプロチームからオファーがかかり、翌年にはチームの全日本選手権優勝に貢献しました。
小さなボールを腕で扱う野球と、大きなボールを足で扱うフットサルでは、求められる体の使い方が大きく異なります。野球からスポーツに転向して一年足らずでプロになるというのは、にわかには信じがたいほどのスポーツ経歴です。
このような異次元のスポーツセンスをお持ちの福良選手は、現在では子どもたちへのスポーツ教育にも活動の幅を広げて活躍されています。 この記事では、そんな福良選手のスポーツ教育への想いや原体験を探っていきます。
父はプロ野球選手
「福良」という名字を聞いてピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、福良選手の父は、現在オリックス・バファローズのGMを務め、かつてはプロ野球選手として活躍した福良淳一さんです。 父親がプロ野球選手ということで、
「野球やスポーツに関する英才教育を受けたのだろう」
と想像されるかもしれません。しかし、英才教育どころか、野球を強制されたことすらないと言います。
「スポーツを嫌いにならないように」
というのが、唯一のスポーツに関する教育方針だったようで、野球であろうがフットサルであろうが、楽しいと思えることに一生懸命でいてくれればいい、というおおらかな家庭でした。福良選手の異次元のスポーツ経歴も、「好き!」「楽しい!」と思えることに全力で打ち込んできた結果なのかもしれません。
スポーツが与えてくれたもの
福良選手にとって、スポーツは単なる趣味や仕事ではなく、人間的に大きく成長させてくれるものでした。 課題を発見し、努力や工夫を重ねて克服する経験や、その過程で得られる小さな成功体験の積み重ねが、いまの人間性の基礎になっているといいます。 この「スポーツに人間性を育んでもらった」という自身の経験は、スポーツ指導者として子どもたちに接するときにも大切にされています。
「スポーツのプロになる子はほんの一握りです。特定の競技における技術的な成長だけでなく、その成長の過程で、豊かな人間性を獲得してほしいと思いながら子どもたちと接しています」
福良選手自身も、選手活動の傍ら、スポーツトレーナーの勉強をしながら指導者としての経験を積むなど、活動の幅を広げていらっしゃいます。 新しい分野でも、スポーツが教えてくれた、 ・目標の見つけ方 ・自己分析 ・苦手を克服する方法 などは、新たな挑戦をつねに支えてくれているようです。 また、インタビューを通して、深い自信に裏打ちされた爽やかな人柄と謙虚さがとても印象的でした。 こんな素敵な選手と一緒にスポーツを学べる子どもたちが羨ましい限りです。
(文責:若尾)
Comentários